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青くて痛くて脆い 住野よる


悲しいというよりも、寂しい結末。
不安定な青春の物語。
読み終わっても心が晴れることはなかったが、嫌いではない。



人に不用意に近づきすぎないことと、誰かの意見に反する意見をできるだけに口にしないことを人生のテーマに決め大学生活を始めたことを決めた田端楓。
授業中に突然質問をしていいかと挙手をして、自分の意見を言い出す秋好寿乃。

学食で一人食事をしていた楓は、寿乃から声をかけられる。
お互いひとりぼっちであったこともあり交流を始め、4年間でなりたい自分になることを信念に活動をする『モアイ』を結成する。
結成当初は、世界中のスクープ写真の写真展に行ってみたり、ヘイストスピーチへの反対を訴え続ける作家の講演会に行ってみたり、戦争についてのドキュメンタリー映画を見に行ったり。

2人で始めた活動も、数か月の時を経て多くの人が集い始めた。
肥大したモアイには、理想を持っていた寿乃はもう居ない。
そして、楓はモアイの元を離れていく。

就職活動がひと段落した楓は、この2年半で全く別物になってしまったモアイを、寿乃が理想とした昔のモアイに戻すために動き始める。

後悔しか残らない結末に向かって突き進む。


これまで読んだ、住野よるの作品の中では、「君の膵臓を食べたい」に次いで好きな作品です。



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