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高校事変Ⅶ 松岡圭祐

高校事変Ⅶ 松岡圭祐

おすすめ:☆☆☆



本シリーズ1巻目よりも少し前。
優莉結衣は、在籍する泉が丘高校の応援に参加するため、高校野球春の選抜に沸く甲子園にいた。
不審な動きを見せる教師と警官を装う6人の男たち。
もともと、母校の応援に何の興味もない結衣は、怪しげな行動をする6人を追いかける。
その渦中、2人の人間を殺すこととなったが新聞に取り上げられることもなく、追及が結衣に及ぶこともなかった。

沖縄への修学旅行を終えた結衣は、芳窪高校を除籍となり京都にある緊急事案児童保護センターに入所していた。
そこに、甲子園署の刑事がやってきて、1年前の事件の取り調べをするべく結衣を連れ出す。

再び始まる、甲子園球場での騒動。
敵は、悪徳警官にベトナム半グレ組織の残党たち。
結衣が負けることはないという絶対的な安心感をもって読めるところがこのシリーズの良いところ。

これまでの流れで、田代槇人が全ての元凶であることにたどり着いていたと思ったが、どうやら彼らも捨て駒の一つでしかなさそうである。
全ては、シビックが利益を得んがためにしていることの一角を担っていただけということの様にも匂わせているがまだ裏がありそうで、目が離せない。
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