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『悪寒』 井岡瞬

おすすめ ☆☆☆

伊岡瞬の作品を読むのはこれが初めてのはず。
展開に無理がなく読みやすかった。
本を読むときには結末を予想しながらページをめくっていくが、ほぼ思い描いた通りの結末であった。
すなわち、最後の1ページで今まで知らなかった事実による大どんでん返しは起きない。
ちょっとした秘密の暴露はあったのだが。
話の展開にドキドキしたり不安になったりはするが、「騙されないようにしないと」と、いうような警戒をする必要がなく、楽しむことができた。
今後も、別の作品を読んでみたくなったし、この時点ですでに読み始めている。


大手製薬会社に勤める賢一は不祥事の責任を取らされて地方の孫会社に飛ばされた。
なれない仕事で成績も上がらず、上司からは小言ばかり。
東京に残してきた妻と娘からは、電話での連絡を拒まれ、メールのみでするようになる。

ある晩、部下の高森久美と夕食をとっているときに、妻の倫子から不可解なメールが届く。
夜行バスを使い、自宅に駆け付けるが、警察の規制線により自宅に入ることができない。
自宅で倫子が南田隆司常務を殺害していた。

なぜ、倫子は常務を殺す必要があったのか。
そもそも、なぜ、南田常務が自宅に来て酒を飲んでいたのか。
誰を信じて、誰を疑えばよいのか。

これは、イヤミス、ドロミス好きの欲ではあるが、最後の最後で、遠くに泊まっている白のジャガーを見て倫子が不思議な笑みを浮かべたどうだったのだろうか。
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