『派遣社員明見の家計簿』 青野裕子
おすすめ:☆☆
主人公のあすみが、なぜ、そんな男に振り回されるのか不思議になるが、世の中にはいろんな女性がいるのだからしょうがない。
自分の常識とは異なる、「とあるOLの日常」。
そんな内容がとても面白い。
藤本あすみ
親の反対を押し切っての理空也との結婚に備えて、会社を辞め、郊外に引っ越しをするも、間もなくして理空也が失踪する。
理空也の調子の良さに合わせて散財していた結果、今月の生活もかつかつ。
仁子のアドバイスで、家計簿をつけることを始め出費をおさえ、派遣会社に登録をして声がかかるのを待つ間、日雇いのバイトに精を出す。
そこで、本当に困った時に助けてくれる人たちに出会う。
ちなみにバイトで配っていたのは、天天コーポレーションライバル会社であるサンライズのシャンプー。
数か月後にふらっと戻ってきた理空也に再び心ときめく。
野崎理空也(アルバイトのバーテンダー)
あすみにはバーを経営していることをにおわせて、結婚の約束をする。
一緒になったら返すからといい、あすみのカードで服を買い、食事をする。
あすみの金が底をつく直前に姿を消し、あすみの生活が安定し始めたころに舞い戻ってまた結婚をちらつかせる。
結局は、周りからちやほやされたいだけ。
原沢仁子
決して泣き言を言わない、あすみの親友。
でも、あすみがお金に困っていても、貸してくれることはないし、一緒に食事をしてもおごってくれることもない。
ドライな性格だが、あすみのことを大事している。
牛田留希(ミルキー)
サンプル配りのバイトで出会った無口な子。
働きたいときには働くが、働きたくないときは働かない。
あすみの最後決断を手伝った。
矢野(株)クロスキャリア担当
あすみのことを親身になって支えてくれる派遣会社の社員。
深谷椿(FP)-里佳(娘)
仁子の上位互換版。
ファイナンシャルプランナーとして独立しているが、人と出会うことを楽しみにバイトを続けるシングルマザー。
深谷楓(弁護士)
誰にでも気を許してしまう妹の椿のことを心配する。
岡島(七つ丸フーズ販売)
あすみが派遣されることとなった七つ丸フーズ販売での上司。
派遣社員のことをとても大事にしてくれる、元派遣社員の現正社員。
八城豊加
合コンで知り合った七つ丸商事に勤める長身のイケメン。
実は、あすみと同じく派遣社員として働いていたことがあるだけ。
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