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『6月31日の同窓会』 真理幸子

6月31日の同窓会
真理幸子
実業之日本社文庫

名門女子校の蘭聖学園の卒業生であり、売れっ子漫画家である柏木陽奈子が死亡した。
蘭聖学園高等部のOGである弁護士、松川凜子のもとに陽奈子殺害の容疑者の弁護依頼が舞い込んでくる。
弁護活動を続けていく中で、陽奈子の同級生たちが次々に死亡していることを突き止める。
その死亡した同級生たちには、「6月31日の同窓会」の案内状が届いていた。

次々に死亡する同級生たちは、殺されたに違いない。
誰に殺された?

毎回のことではありますが、ミステリーを読み始めるときには誰よりも先に結論を見つけ出したいと思っています。
誰よりも先の「誰」の中にはもちろん作者も含まれています。
その気負いからか、ミステリー好きが原因なのかはわかりませんが、長編と言われるミステリーであっても3,4日では読み終えてしまい、結果として毎回と作者にしてやられています。

さてさて、本作品『6月31日の同窓会』はというと、最初から腰を据えて読むことを決めていました。
その為でしょうか。
それとも、作者の作品を何作品も読んでいるからでしょうか。
はたまた、この作品が読みやすかったからでしょうか。
読み違えることもなく最終章にたどり着くまでちゃんと凜子とともに事件解決に邁進していきました。
時々、凜子に助けられながらではありましたが。

各話で登場人物が変わり、時系列が多少前後するため注意しました。
登場人物の名前に注意をしました。
綽名も多く出てくるので、そこにも注意しました。
陽奈子たち89期生以外の蘭聖学園OGが何期生なのかにも注意を払いました。
いろいろな点に注意をしながら読みました。

しかしながら、残念なことに、誰よりも先に真相に辿り着くことはできませんでした。
結局のところ、最終話(?)で、「まさかそんなことが原因なのか!」と、驚かされてしまいました。
確かに、個人個人の感情というものを考えると有り得る話だなと納得しています。

本当に、最終話では驚かされてしまいました。

『6月31日の同窓会』は、楽しく読むことが出来ました。
『弧虫症』や『殺人鬼フジコの・・・』も面白かったのですが、あれほどの気持ち悪さはなく、ミステリーを楽しみたい方には満足できるに違いありません。

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