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『水鏡推理』 松岡圭祐

「さっきその席、にふたり連れが座っててな。ひとりがもうひとりに二千円渡して、芝居のチケット買ってきてくれって頼んでた。普通席は千四百円で、指定席が千八百円だとよ。どっちにするか話していないのに、俺にはその客が指定席ほしがってると分かった。どうしてだと思う」
作品中での会話です。
『マジシャン 最終版』の舛城を思い出します。

松岡圭祐を読み始めてこれが3冊目です。
全て主人公は違いますが、ストーリーの展開は同じ!!
だからと言って、飽きるわけではありません。
同じパターンであっても、水戸黄門は何度でも見てしまいます。
必殺シリーズであれ、仮面ライダーであれ、戦隊物であっても。
松岡圭祐の作品は、少しだけミステリーを取り入れた勧善懲悪のヒーローものなのです。


今回の主人公は、文部科学省の事務官の水鏡瑞希。
公務員試験にある判断推理と数的推理を学ぶために探偵である鴨井のもとでバイトをするという短絡的な考えの持ち主である。
が、しかし、ここでの経験をもとに、大臣官房政策評価室の傘下で、副大臣を座長にする特別編性チーム「研究における不正行為・研究時の不正使用に関するタスクフォース」に配属され、同じ事務官の澤田とともに数々の不正を見破っていく。

同じチームに属する官僚である南条朔也、牧瀬蒼唯、室長の桧木周蔵はそんな2人のことを決して良く思わない。
いくつかの問題を解決していく中で、南条が、蒼唯が瑞希のことを認めはじめる。
最後には桧木も…

これまでに読んできた「高校事変」、「マジシャン」と同様に、最後にはどんでん返しが待っています。
どんなどんでん返しかは読んでのお楽しみ。

因みに、水鏡推理IIは既に購入済みです。


ふと気が付きました。
これでは本の紹介をするにはあまりにも貧相です。
ということで、瑞希が解決した問題について紹介します。
1件目 東日本大震災の仮設住宅にただ一人居残り続ける老人の話
2件目 遺伝子組み換えされた直物が蘇生する話
3件目 地震予測の話
4件目 宇宙エレベーターに関する画期的な技術の話
5件目 事故回避支援システムに関する話
6件目 人間の目がとらえた資格情報を読み取る装置の話
7件目 麻薬検知システムの話
8件目 バイオメトリクス遠隔監視捜索システム(監視カメラで人がどこにいるか瞬時に見つけ出す技術)の話
一冊の本の中で、これだけの問題を解決してくれています。

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