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『悪寒』 井岡瞬

おすすめ ☆☆☆伊岡瞬の作品を読むのはこれが初めてのはず。展開に無理がなく読みやすかった。本を読むときには結末を予想しながらページをめくっていくが、ほぼ思い描いた通りの結末であった。すなわち、最後の1ページで今まで知らなかった事実による大どんでん返しは起きない。ちょっとした秘密の暴露はあったのだが。話の展開にドキドキしたり不安になったりはするが、「騙されないようにしないと」と、いうような警戒をする必要...

『派遣社員明見の家計簿』 青野裕子

おすすめ:☆☆主人公のあすみが、なぜ、そんな男に振り回されるのか不思議になるが、世の中にはいろんな女性がいるのだからしょうがない。自分の常識とは異なる、「とあるOLの日常」。そんな内容がとても面白い。派遣社員あすみの家計簿posted with ヨメレバ青木 祐子/uki 小学館 2019年11月06日 藤本あすみ親の反対を押し切っての理空也との結婚に備えて、会社を辞め、郊外に引っ越しをするも、間もなくして理空也が失踪する。...

『i』 西加奈子

おすすめ -アメリカ人の父、日本人の母に引き取られたシリアで生まれた、自分のアイデンティティに悩みを持つアイの、幼少期からパートナーを見つけ結婚し、流産を経験した結果、自分を理解するというストーリー。登場人物は、主人公のアイ。パートナーのユウ。親友のミナ。すぐに思いつくのは、次のこと。1人称はI。2人称はyou。その他大勢は”皆”。そのつもりであったとしたらば、推理小説におけるネタフリてき小技の感は否...

『あなたもスマホに殺される』 志駕晃

おすすめ☆☆☆ページをめくるごとに心臓がバクバクする。そんな小説。ワクワクを求めているのであれば、決して手に取らないように。なぜなら、主人公がどんどん不幸になってしまうから。嫌な感じ、最悪な気分で終わること間違いなしの流れがたまらなく好きという人には打って付け。毎日、長い時間スマホをいじっている人にも読んでもらいたい。スマホをいじるのを控えるようになる人が居るのではないだろうか。また、自分の人間関係...

『こちらあみ子』 今村夏子

おすすめ:☆☆本書には、短編が3作品が収められています。そして、3話とも少し変わっています。読んだ後、たぶん悲しい気持ちになります。こちらあみ子posted with ヨメレバ今村夏子 筑摩書房 2014年06月10日 1話目は、少女「あみ子」が主人公の「こちらあみ子」。少々変わった言動をする中学生。本人には悪気がない。むしろ、良かれと思って行動をする。そのことで回りが迷惑していることにも気が付かない。あみ子が、楽しく生...

『希望が死んだ夜に』 天祢 涼

おすすめ:☆☆☆この本を手にしたのは、裏筋もさることながら、表紙の写真によるものでした。机に上げられた椅子の足を後ろ手に握って、何かを叫んでいる女の子の写真。初めて目にしたときには、椅子の足を握りしめて俯いているものだと・・・。どのシーンなのだろうか。とても興味を惹かれました。希望が死んだ夜にposted with ヨメレバ天祢 涼 文藝春秋 2019年10月09日 AmazonKindle ...

『高校事変Ⅲ』 松岡圭祐

おすすめ☆☆☆女子高生の優莉結衣が武器を手にして、悪党たちを一掃するアクション小説です。本作品を手短に紹介した場合このようになります。読みやすかったためもあり、1巻目、2巻目ともにテンポよく読み終えました。そのため、読み飛ばしが多かったようです。高校事変Ⅲを読み終えた後で、もう一度、1巻目を読み返しました。そこには、2巻目、3巻目への伏線が書かれていました。これから読む場合には、即片があることを前提に、1巻...

『これは経費で落ちません!6』 青木祐子

おすすめ☆☆☆「森若さん、今日の定時後、時間をいただけますか。相談したいことがあるので。」隣のデスクの美華が言った。秘書室の有本マリナに処理を依頼された新宿にあるキャバクラ「スターファイズZ」の領収書を見せながら。マリナは副業でキャバクラ「スターファイズZ」のキャバ嬢そしている。そこで、総務部長の新島、営業部長の吉村、製造部長の姉崎は、ライバル会社であるサンライフプロダクトの執行役員の土井と面会をして...

『水鏡推理Ⅵ クロノスタシス』 松岡圭祐

おすすめ☆☆☆この様なつぶやきでは、興味を持って本書を手に取ってくれる人が新たには出てこないでしょう。しかし、面白かったものは、面白かったと記録しておきたい。さて、本書は冒頭で、過労死をテーマとするので「人の死なないミステリ」ではないとの記述がある。正直いってこの一文は無視しましょう。改版があるのであれば削除すべき箇所だと考えている。松岡圭祐はそんなミスはするはずないのだから。水鏡推理6 クロノスタシ...

『ミッキーマウスの憂鬱』 松岡圭祐

おすすめ:☆☆☆千葉県の浦安にある夢の国。この夢の国の採用ポスターを目にしたことがある。そして、一度はキャストになってみたいと思う人もいるだろう。そんな夢の国で働くことになる空気が読めない、21歳の派遣社員の後藤。「いつも笑顔を絶やさない」という点だけで採用されてたが、配属先はパレードの着ぐるみを着付けするたけの美装部。その仕事に初日で落胆した後藤は、「やりがいのある仕事をさせてください。」と声を上げ...