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『水鏡推理Ⅲ パレイドリア・フェイス』 松岡圭祐

雲の形が動物に見えたり、壁のシミが人の顔に見える。このような心理現象のことを、医学用語ではパレイドリアと呼ぶ。その中でも特に、3つの点や線が集まると人の顔のように見えてしまうことをシュミラクラ現象と呼ぶ。水鏡推理3 パレイドリア・フェイスposted with ヨメレバ松岡 圭祐 講談社 2016年06月15日 AmazonKindle 栃木県北部の財政難の村で、大地震直後に起きた地面が隆起...

『水鏡推理Ⅱ インパクトファクター』 松岡圭祐

「先進五ヵ国の首脳会議が開催されたとする。オバマがオランドより早く会場入りしたが、安倍よりは遅れた。メルケルはオバマより先に来たが、オランドよりは後だった。オランドは安倍より早く現れ、キャメロンよりは遅かった。われらが安倍総理はオバマより先、メルケルより後に到着した。ところが、いま挙げた四つの情報のうちひとつは誤りだった。どうやって順序を割りだす?」鴨井から瑞希に投げかけられた問いは、物事の考え方...

『水鏡推理』 松岡圭祐

「さっきその席、にふたり連れが座っててな。ひとりがもうひとりに二千円渡して、芝居のチケット買ってきてくれって頼んでた。普通席は千四百円で、指定席が千八百円だとよ。どっちにするか話していないのに、俺にはその客が指定席ほしがってると分かった。どうしてだと思う」作品中での会話です。『マジシャン 最終版』の舛城を思い出します。松岡圭祐を読み始めてこれが3冊目です。全て主人公は違いますが、ストーリーの展開は...

『マジシャン 最終版』 松岡圭祐

「有名な音楽プロデューサーと、新人アイドル歌手のあいだに子供ができた。だがそのアイドル歌手の男性ファンたちは、まったくショックを受けなかった。なぜだかわかるか」「街灯もなければ民家の窓明かりもない曲がりくねった道を、ヘッドライトもつけず時速百キロでかっ飛ばしたことがあるのです。けれども全く危なげなく走り抜けました。なぜだかわかりますか」作中で、刑事の舛城が投げかける質問である。答えが分かった場合は...

『高校事変』 松岡圭祐

高校事変posted with ヨメレバ松岡 圭祐 KADOKAWA 2019年05月24日 AmazonKindle これまで、松岡圭祐の本は1冊も読んだことがありませんでした。初めて手に取ったのが、この『高校事変』でよかったと思います。大当たりでした。次に読む本も松岡圭祐の既刊作品となることでしょう。優莉由衣は、神奈川県立武蔵小杉高校に通う女子高生。父親は半グレ集団をしきっていてテロ事件を起こ...

『きみの世界に、青が鳴る』 河野 裕

きみの世界に、青が鳴るposted with ヨメレバ河野 裕 新潮社 2019年04月26日 AmazonKindle 前向きな感想ではないので、この作品を読んでいない方は、まずは作品を読んでみてからこの先を読んでください。また、本シリーズを称賛している方は、「ふんっ!」とあしらっていただければ幸いです。本の帯に「完結」の文字がなかったら、手に取らなかったのかもしれません。ここまで読んで...

『アリス殺し』 小林泰三

「ミステリーが読みたい」と本屋に行ったときに目にとまったのが『アリス殺し』でした。裏筋には”驚愕のトリック”と書かれていました。この、『驚愕』の文字には何度も泣かされています。ミステリーだと思ったのに、SFだったとか、ファンタジーだったとか。ミステリーが読みたかったのです。なので、先に明確にしておきます。『アリス殺し』は、ファンタジーです。アリス殺しposted with ヨメレバ小林 泰三 東京創元社 2019年04月2...

『ナイフ』 重松清

ナイフposted with ヨメレバ重松清 新潮社 2000年07月 AmazonKindle 子供に頃いじめにあった経験がある人はいませんか。自分がいじめる側であったという人はいませんか。この『ナイフ』は、小・中学生のいじめを題材にした短編集です。中学校の教科書にも掲載されている様ですが、なかなかハードないじめの描写があります。子供に読ませるよりは、子を持つ親が読み自分の子について...

『よるのばけもの』 住野よる

よるのばけもの  住野よる双葉文庫『君の膵臓をたべたい』は、3回読みました。『また、同じ夢を見ていた』は、1回だけです。『よるのばけもの』は、2回目に入りました。テーマはいじめです。矢野さつきと安達、彼らを取り巻く環境がどう変わっていくのかを読者の想像に依存した終わり方が好きです。いろいろ想像しながら、2回目を読んでいます。矢野さつきは、クラスでいじめを受けている。いじめを良いとも悪いとも判断しないよ...

『高校入試』 湊かなえ

高校入試湊かなえ角川文庫文庫版が売り出されてすぐに購入したので、前に読んだのは3年ほど前のことです。手近に読みたい本がなくなってしまったので、あるあまり内容を覚えていないこの本を読みなおしてみた次第です。湊かなえの小説は全般的に読み易いものが多いと思っています。そのため、本書も1回目の時には「さら~」と読んでしまったのでしょう。本の内容が少しも頭に残っていませんでした。ミステリーであるはずなのに、...